（写真：ロイター）

死者が１２０人に達したという報道もあります。被災したワヤナド地区と近くの都市を結ぶ主要な橋が崩壊したため、救助活動は難航しています。

当局によりますと、負傷者は１２８人で、行方不明者も多数いるといいます。

同州では２０１８年にも洪水で約４００人が死亡しています。

被災地は大半が紅茶とカルダモンの農地。約３５０世帯が生活しており、これまでに２５０人が救助されたといいます。

地元紙インディアン・エクスプレスは、多くの人がチャリヤル川に流されたとみられると伝えました。別の地元当局者によりますと、政府はあらゆる機関に救助を要請しているといいます。仮設橋を設けるために軍部隊も動員されました。

ケララ州の首相は「まだ土砂の下に閉じ込められている人々や流された人々がいる」とし、「救助活動は全力と手段を尽くして継続される」と述べました。

救助活動に参加している住民は取材に対し、土砂崩れは深夜に同地区の少なくとも３カ所で起き、橋が流されたと話しました。農園の中にあるテントに宿泊している多くの労働者が土砂に埋もれているか行方不明になっているおそれがあるとしました。